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香りのはなし Part3

しつこい残暑もようやく落ち着き、心地のよい秋の季節がやってきました。
皆さん、香りに溢れた生活を楽しく過ごしていますか。

 

今回は、香りのもつそれぞれのイメージや分類についてお話をしたいと思います。

 

前々回と前回の内容については、こちらからもご覧いただけます。

 

URL①:香りのはなし Part 1 | 株式会社コア (core-cosme.co.jp)
URL②:香りのはなし Part 2 | 株式会社コア (core-cosme.co.jp)

 

香水をはじめとする香りの世界では、香調(ノート)という言葉で香りの種類をタイプ別に分けています。その他にも、時間の経過による香りの変化も「ノート」として表現されます。
まずは、香りを表現する上で欠かせないワードや香調、香水を形作る主な分類と特徴などご紹介します。

 

香りは系統によって5種類に分類されます。(ここでは代表的な香りの系統を5つ紹介します。) 具体的にどんな香りがあるのか?また香りごとに変わるイメージについてもご紹介していきたいと思います。

 

シトラス調

柑橘系の果実の香り。(オレンジ・グレープフルーツ等)
さっぱりとしていて嗅ぐと快活にしてくれる働きもあります。
万人から人気のある香りとして知られており、身近に感じやすい、イメージしやすい香りなのもシトラス系の特徴です。

フローラル調

花を抽出した香り。(ローズ・ジャスミン・ミュゲは3大フローラルといいます)
華やかで明るい気持ちにしてくれます。女性らしい印象の香りになるので花ならではの甘い香りが好きな人には人気があります。

フルーティ調

シトラス系以外のフルーツの香りの総称。(アップルやベリー・ピーチ等)
フレッシュでみずみずしく甘い香りが多い傾向。

オリエンタル調(オリエンタル・ウッディ・スパイス)

①甘美な香りが特徴になり、異国を思わせるような個性的な香り。(イランイラン・サンダルウッド等)
アジアンテイストな香りというと分かりやすいのではないでしょうか。

 

➁さまざまな樹木の香りが織りなす、落ち着いた温かみのある香り。(シダーウッド・ユーカリ等)
まるで森林浴をしているような香りになることから、ストレスの緩和作用も期待できます。甘めの香りが苦手な人にとってもさっぱりとしておすすめです。

 

③独特な癖のある香りで、香辛料などで使われるちょっとスパイシーな印象の香り。(ペッパー・シナモン等)
気持ちを前向きにしたいときなど、スパイス系はおすすめです。

シプレー調

オークモス(苔)とシトラスのベースにフローラルやアニマリック(動物性香料)などを配合した香り。

 

香りの分類にきちんとした定義はなく、きれいに分けることは難しいのですが、おおまかに分けるとこのようになります。
香水やオーデコロンは上記の香料を混合し、独自のイメージを作り出します。
単体で使用することはあまりありませんが、初めに香るイメージは参考にしてください。

 

香りは揮発性の高いものから低いものへと、順番に香りが移り変わっていくのが特徴で、時間経過による香りの変化は香水によってまちまちですが、3段階に分けられます。

 

●トップノート(香水の第一印象):5~30分間に香る部分
●ミドルノート(香水の中心):トップノートにつづき30~2時間ほど香る
●ラストノート(香水の余韻):2~3時間後に香り消えゆくまで

 

また香水選びで明確にしたいのは「いつ・どこで・なんのためにつけるのか」ということ。シーンによってふさわしい香りは異なります。

例えば、オフィスではオードトワレやオーデコロンといった軽めの香りがおすすめです。
香調はフローラル系やシトラス系など好感度の高いものを選ぶと良いでしょう。

 

パーティなどの席なら、フローラル系やオリエンタル系の華やかな香りが似合います。
一方、食事やお茶の席では、香水を控えめにする方が無難です。時に和食のように味だけでなく繊細な香りも楽しむ席では、強すぎる香水は敬遠されます。オードトワレやオーデコロンを軽くつけるくらいにしておくことをおすすめします。
香水の種類や付ける量はTPOに合わせて使いましょう。

 

これからはすっかり秋の季節です。夏に使っていた香水もこちらを参考に衣替えしてみてはいかがでしょうか。

 

さて3部にわたり“香り”についてお話をしてきましたが、ついに今回で最終回となりました。

 

この記事で皆様の香りへの認識が深まり、香りを楽しむきっかけになれば嬉しいです。

 

H.U

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